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家庭看護(5)下痢の時の食事 [家庭看護]

 お子さんが下痢になっている時に、どんなものを食べさせればいいかと聞かれることがあります。かっては、下痢の時には消化のいいものを食べさせる方がいいと考えられて、おかゆやウドンなどが勧められていました。

 しかし、近年の研究で、栄養のあるものを食べる方が良いとわかってきました。栄養のあるものの方が腸の回復が早いという結果だったのです。下痢があっても食欲のある時は、いつもと同じようなものを食べさせてかまいません。おかゆやウドンだとお腹がすいて、機嫌が悪くなるかも知れません。

 吐いている時は、少し事情が違います。塩分の含まれた水分(イオン飲料)を与えるようにします。この場合もある程度水分が取れて、食べたがるようなら少しずつ食べさせるようにします。少量を何度もあげるのがコツです。
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家庭看護(4)薬の飲ませ方 [家庭看護]

 子どもの薬の飲ませ方についていくつか書いてみます。

1)薬を飲む時間は食事の後でなくてもかまいません。1日3回なら、起きている時間を3等分、つまり起きた時、2時頃、夜寝る前というように食事に関係なく飲むといいでしょう。

2)薬は何に混ぜてもかまいませんが、できるだけ少ない量で溶くことをお薦めします。量が多いと飲み残すことがあります。いつも飲んでいるジュースや牛乳に混ぜると、味の違いに気付いて飲んでくれないかも知れません。

 子どもの薬はシロップでだされることが多いようですが、粉薬の方が飲ませやすいこともあります。薬の種類が多くて、中に苦い薬が入っていると全部の薬を飲まなくなってしまうことがあります。必要最小限の薬を出すように心がけています。

 
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家庭看護(3)熱がある時  [家庭看護]

 子どもが高い熱を出すと心配になるものです。保護者の方が一番心配されるのは、高い熱で脳に悪い影響をでるのではということでしょう。また熱でひきつけるのではないかという心配をされる方もあります。

 熱が出るのは、多くの場合、ウイルスに感染して、体が反応して熱を出しているのです。体が反応して出る熱はめったに体に悪い影響を及ぼすことはありません。41度までの熱が脳に影響することはないとされています。

 熱がある時はできるだけ過ごしやすくするために、暑ければ涼しいようにエアコンを使ってもかまいません。おでこを冷やすことは、熱を下げる効果はありませんが、スーッとして気持ちがいいようなら、使ってみて下さい。嫌がる時や6カ月以下のお子さんには使わないで下さい。

 熱は下げる必要はありませんが、機嫌が悪い時は、熱さましを使うと楽になります。38.5以上で機嫌が悪く寝られないという時には、熱さましを使ってもいいでしょう。                    (2013.11.2)

 
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家庭看護(2)入浴 [家庭看護]

 病気の時に、お風呂に入っていいかと聞かれることがあります。かっては、かぜの時や熱のある時は、風呂に入らないようにといわれたことがありますが、現在では制限されないことが多いようです。暑い季節や汗をかいた時は、さっとお風呂に入るほうが、寝やすいものです。お子さんが気持ちのいいようにと考えると、疲れない程度にきれいにしてあげるというのが、いいでしょう。

 寒い冬は、どうしても温めないといけないと思うと、疲れることになります。お部屋を暖かくしておいて、風呂では温めすぎないというのがいいでしょう。本当は、お風呂がもっと暖かい場所であるといいのですが。

 日本では、お風呂に入っていいというのは、病気が軽いということや病気が治ったということを意味していたようです。病気が治ったからお風呂に入ろうかという気持ちだったのでしょう。公衆浴場に行くのが当然だった時代は、健康で元気でなければ、お風呂に入る気になれないということもあったかもしれません。気軽に入ることのできる現代では、お子さんが気持ちよくなれる形の入浴というものがあって当然だと思われます。
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家庭看護(1) 基本は気持ちよく過ごせること [家庭看護]

 お子さんが病気になったら、入院する時以外は家で看護することになります。病院では薬の飲み方や熱さましの使い方は説明してくれますが、家での過ごし方についての説明をしてもらえないこともあります。

 どんなものを食べさせたらいいのか、お風呂に入れていいのかなどについて、知りたい方もあるでしょう。家庭での看護については、これが絶対ということはありません。時代によって変わることがあります。

 一番大切なことは、お子さんが気持ちよく過ごせるようにすることだと思います。お子さんのほとんどの病気は自然に治るものですから、看護の仕方が悪いからといって、病気が長引くということは考えにくいことです。それなら、病気でつらい時をできるだけ過ごしやすくしてあげるのが、いいということになります。
                                                           (2013.6.3)
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