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検査の話(1)検査は万能ではない  [検査の話]

 病気の診断に検査が行われることがあります。血液検査や鼻やのどから検体を取る迅速検査が行われます。「検査でインフルエンザだと言われました」とか「検査でインフルエンザではないと言われました」と聞くことがありますが、検査ですべてわかるのでしょうか?

 検査の結果を読むのに気をつけないといけないことがあります。
1.検査が間違って陽性(その病気である)になったり、陰性(その病気でない)になることがあります。これは検査法に限界があるからです。インフルエンザでもウイルスの量が少ないと検査が陽性になりません。

2.検査が陽性であってもその病気でないことがあります。のどから溶連菌がでても、ただ、単に菌がいるだけで、熱は別の原因ということがあります。

3.検査が元々、その病気を診断するのに適していないことがあります。
食物アレルギーの検査に血液検査や皮膚の検査が使われますが、これは本人の持っているアレルギーの体質を調べているだけで、食べたら反応がでるということを調べているわけではありません。卵アレルギーの体質はあるが、食べても問題ないということはよくあります。
麻疹にかかったかどうかを調べる抗体検査も、たくさんある抗体の一つだけを調べているので、抗体がないけれど、すでに罹っているという場合があります。

 検査というのは万能ではないのですから、検査の結果だけでなく、どういうことが考えられるのか説明をしてもらってください。


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