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薬の話(1)抗生物質 [薬の話]

 抗生物質は細菌を殺す働きを持つ薬です。細菌によって起こる「とびひ」や「溶連菌感染症」には効果があります。しかし、ウイルスには効きません。よくある風邪はほとんどがウイルスによって起こるので、抗生物質は効きません。

 しかし、風邪の時に抗生物質が出されることがあります。風邪から気管支炎や肺炎になったり、中耳炎になるのを防ぐことが期待されていると思われますが、効果ははっきりしません。それよりも抗生物質を何度も飲んでいると効かなくことがあります。薬に対して強い菌が増えてくるので、耐性菌と呼ばれます。本当に必要な時に薬が効かない方が問題です。とりあえず飲むというのは、止める方がいいのです。

 細菌によって起こる病気は抗生物質を飲まないと治らないわけではありません。細菌が原因となる百日咳やマイコプラズマ肺炎は、自然に治ることがほとんどです。診断がついた時には、すでに体が治そうとしていて、抗生物質を飲んでも飲まなくても変わらないということもあります。(2013.11.17)

 

 



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