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食物アレルギー(3)食べて治す方法も [食物アレルギー]

 ある食べ物でぶつぶつがでたり、かゆくなると、その食べ物は食べさせない方がいいと考えるのは当然のことです。食べ物でひどい症状がでたと聞くと、食べさせるのが怖くなるのもよくわかります。

 以前は、食物アレルギーでは、食べるとひどくなるので食べないようにする(除去する)のが、早く治る方法だと信じられていました。ところが、最近の調査では、食べる方が早く治るという報告もみられるようになりました。英国ではピーナッツアレルギーが多いのですが、それを心配して、できるだけピーナッツを食べさせないようにした子より、早めに食べさせた子のほうが、アレルギーになりにくいということがわかりました。

 こういう結果から、アレルギーのある食べ物を少しづつ食べさせながら、慣らしていくという方法も最近では行われています。もちろん、ひどい症状がでることもありますので、病院などで注意しながら進めていく必要がありますが。

 卵を食べると、少し口のまわりにぶつぶつができるといった程度の反応がみられる時は、完全に卵を止めるのではなく、少しずつ食べ続ける方が早く食べられるようになる可能性があります。アレルギーがあるとわかった食べ物を完全に止めてしまうのではなく、どのようにしたら食べられるようになるのかということを、医療機関で相談してください。

 
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食物アレルギー(2)検査について [食物アレルギー]

 食物アレルギーがあるかどうかを調べるには、いくつか方法があります。よく使われるのは血液検査です。1回の検査で何種類かの食べ物について調べられるので便利ですが、その結果の判定には注意が必要です。血液検査で陽性でも、食べられることがあるからです。

 血液検査はアレルギーの体質の一部を調べているに過ぎません。値が高い程、食べ物で反応がでる可能性が高くなるといわれますが、検査だけから食べたらいけないということはできません。

 皮膚に食べ物をつけて、赤くなるかどうかで検査する方法もありますが、これも反応しやすさを調べるものです。血液検査よりは、信頼性が高いとされていますが、それでも食べたらだめということではありません。こういう検査はどうしても直接の検査ではないので限界があります。

 食べ物でアレルギーがでるかどうかは、食べてみるのが一番はっきりします。これを負荷テストといいます。食べ物で反応が強く出やすい場合は、病院で注意しながら食べさせてみることがあります。そうでない場合は、診療所で食べてもらったり、家で食べてみることもあります。

 血液検査で陽性と言われたから、食べるのを止めているという子は少なくありません。その中でも問題なく食べられる子はいます。ただ、慎重に進めていく必要があります。





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食物アレルギー(1)食物アレルギーの現状 [食物アレルギー]

 食物アレルギーとは、食べ物が原因で様々な症状がみられものをいいます。幼い子では、卵や牛乳や小麦で、ぶつぶつがでたり、体がかゆくなることがあります。マスコミで命にかかわるような例が報道されると心配になりますが、多くの場合は重症になることはありません。

 食物アレルギーは原因となるものを食べた後に、ぶつぶつなどの症状がでることで診断されますが、湿疹がある時に、血液検査や皮膚の検査で陽性にでたということで、食物アレルギーと言われることがあります。検査が陽性の場合でも食べて症状がでないことは珍しくありません。

 1歳までにある食べ物でぶつぶつなどが見られた時に、多くの場合は3歳までには食べられるようになるものです。検査が陽性の場合も含めて、どのように食べることを進めていくかは、医療機関で相談していく必要があります。検査はしてくれるけれど、どのように食べるのを進めるかを教えてくれない医療機関は、食物アレルギーに詳しいとは言えません。

 食物アレルギーの子や食べ物アレルギーと言われている子は少なくありませんが、多くの場合は軽症です。しかし、中には重症になる子もあるので、正しい診断が大切です。重症になる子は厳密な食事制限が必要ですが、食べても問題がないのに制限をされている子をみることもあります。

 
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